「自分の中の太陽」を創り出す
自分の思い描いた人生を生きる、なりたい自分になる、幸せな人生を送る、人生における目標を達成するには、どうすればいいのか。
答えはシンプルです。
自分の理想の人生を思い描き、目標を設定して、目標を達成するための行動を継続すればいい。すごく単純です。
でも、それを実現している人は非常に少ない。多くの人は、「目標を設定して、目標を達成するための行動を継続する」ことができていないのです。
なぜでしょうか。
目標を設定していないから?行動をしていないから?
世界的名著「7つの習慣」ではこのように述べられています。
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自分の時間と人生を効果的にマネジメントする方法は、バランスよく優先順位をつけ、それを実行することだと教えている。それから次のような質問をする。
「次の三つのうち、あなたの一番の弱点はどれだろう?
① 優先順位を決められない
② 優先順位に従って計画を立てられない、または計画しようという意欲がない
③ 計画に従って行動するように自分を律することができない」
するとほとんどの人は、一番の弱点は三番目だと答える。しかしよく考えてみれば、そうではないと私は思う。根本的な問題は、彼らの言っている「優先順位」が頭と心に深く根づいていないことだ。要するに、第2の習慣がしっかりと身についていないのである。(完訳 7つの習慣 人格主義の回復 P.211)
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第2の習慣とは、自分のミッション、ビジョンや価値観、優先度の高い目標を思い描くこと。
これらを自身の内面の中心にまで染み込ませると、太陽のようにいつまでも燃え続ける行動の原動力が創り出されます。その枯れない原動力が継続した行動となるのです。
つまり、年収1千万円を達成したい、体重50kgになりたいという目標もいいのですが、その前に、
・自分はどういう人間になりたいのか、どうありたいのか
・自分の価値感(価値を置いているもの)はなにか
・自分にしかできない他者への貢献はなにか
・自分は人生でなにを成し遂げたいのか
・自分の人生の目的・意義・使命はなにか
これらのこと(ここでは「ミッション」としておきましょう)、ミッションを明確にしておけば、絶えることなくいつまでも燃え続ける「自分の中の太陽」を創り出すことができるのです。
年収1000万円、体重50kgというのは目標ですが、ミッションとリンクしていない目標への原動力は「意志の力」だけであり、「自分の中の太陽」は発動しません。「意志の力」に頼るのは不安定で、行動が長続きしません。
目標を達成したらその後どうしたいのか、何のためにその目標を達成するのか、そしてそれら目標は、人生においてどのような意味を持つのかという"目的"を明確にして自分が心から腑に落ちていれば、ミッションとリンクするので大丈夫です。
「自分の中の太陽」は、行動の原動力(エンジン)です。単なる意志の力では行動できないこともありますが、ミッションから生まれた「自分の中の太陽」を原動力とすれば行動が絶えることはありません。
「自分の中の太陽」は、情熱・熱意・使命感・天職を全うする心地よい強制力・運命などとも言い換えられるかもしれません。
「自分の中の太陽」を創るには、自分自身と深く向き合い、時間をかけてミッションを見つけ出すことです。先に挙げたような質問を自分自身に投げかけ、心の内面の深いところ、魂から出てくる自分自身の声を聴くことです。
また、ミッションは目標とも違います。
目標は達成したら終わりですが、ミッションは終わりがありません。
<目標例>
・年収1000万円になる
・体重50kgになる
・TOEIC700点取得する
・家族でハワイに行く
<ミッション例>
・父親として妻・子供から尊敬される存在となる
・常に明るく前向きに生きる
・何歳になっても学び続け成長し続ける
・年下の人にも謙虚に誠意をもって接する
終わりがないからこそ、枯れることもありません。ミッションは、「自分の中の太陽」だけでなく、自分の人生の軸も与えてくれます。意思決定に迷った時の判断基準となるのです。